2017-05-30

文殊さん定期報告1094

★基地は変わらず!
★大阪地裁、行ってきました。
★傍聴席一杯、注目度は高い! 陳述文を上げます!

本日2017/5/30(火)は、米軍基地工事開始から1100日目(3年と4日)、レーダー搬入より958日目(2年と224日)、本格稼働887日目(2年と156日)でした。

今日も朝から良い天気、暑い一日でした。

基地の様子は特に変わりません。長らく不安定だったレーダーサイトのランプはずっと点いているようになりました。警備の方々ですが、毎回島津から2台のワゴンで来ておられます。その人数が最近少し少なくなったような気がします。2台で16人の定員のところ、半分くらいしか乗っておられないではと思ったりします。

自衛隊の工事は60~70人体制で盛んに行われています。新隊舎の整備も進んで、放送の屋外スピーカーもついたようです。

今日は安保法制違憲訴訟の原告側陳述に、陳述人の一人として参加してきました。大阪地裁202号法廷というのは傍聴席90余名というけっこう大きな法廷でしたが、それがほとんど満杯という状況でした。昨今の緊迫した情勢を背景に注目度も高いようでした。
裁判官3名に向かって4人の陳述人の一人として6分半程かけて陳述書をゆっくり読ませていただきました。他の3名の方は年輩の方々が中心で、かつての戦争の事を中心に戦争を否定される内容がメインでした。
近畿に唯一の米軍基地の地元から現在の話としての安保法制を日本国憲法から撃つという内容でまとめました。法廷の時間は全部で30分少し、閉廷後会場を移して報告会にも参加して地元の現況なども報告させてもらい熱心に聞いていただきました

以下にその陳述の全文を上げます。

陳述書 

1.私の住んでいる京都府京丹後市丹後町の宇川という地域に、2013年2月末、突然に米陸軍の最新レーダー基地を作るという話が降って湧きました。地元民の誰一人望んでもおらず、賛成もしていない中、権力と利益誘導によって土地を確保した国(防衛局)は翌2014年5月27日より工事を強行し、10月21日には北朝鮮のミサイルを監視するというXバンドレーダーが米軍によって搬入されて、12月26日よりその運用が開始されました。
  この米軍基地建設に際し、国は京丹後市の要望書を全面的に受け入れ、「住民の安全・安心の確保」を大前提としてその実現に「政府一体となり真摯かつ万全に対応する」という文書による約束をしております。しかし実際には、基地の騒音の問題、度重なる交通事故の問題、米軍関係者の居住地の問題、隣接する寺院や貴重な自然文化遺産を破壊する問題など住民の安全・安心を蔑ろにし、その信頼を裏切る行為が重ねられています。最近は地元民の信仰の拠り所を汚すようなことまで起きてきています。

2.さて、この在日米陸軍経ヶ岬通信所(部隊名は米陸軍第14ミサイル防衛中隊)は1000㎞先のミサイルを10㎝幅で識別できるという高性能のXバンドレーダー(TPY-2レーダーともサードレーダーとも言う)を日本海に面した高い崖の先に設置し、最近頻発する北朝鮮の弾道ミサイルの探知・追跡を日々行っています。
 この基地は米国の対アジア軍事戦略の重要な「目」の役割を担い、逆に相手方からは順位の高い攻撃目標となっていることは論を待ちません。この基地を建設するにあたり、防衛省の責任者は「わが国を守るために必要なんです。」と言い、さらに「防御的な施設ですから攻撃されることはあり得ません。」と説明をしました。私達は「米軍の基地は米国を守るためのものであり(日本はそのオマケ程度)、有事にレーダー基地が最初に狙われるのは戦闘のイロハではないか(イラク戦争での米軍の作戦を見れば明らか)。」と反論しましたが、「そのようなことはない」として無視されました。

3.ところが今現在、私達の指摘が現実のものとなっています。北朝鮮と米国が核開発を巡って激しく対立する中、北朝鮮は弾道ミサイルを日本海に何度も発射し、米国は北朝鮮制圧を目標とした大規模な米韓合同軍事演習を展開し、対立の厳しさは高まる一方です。わが国はその対立の中で常に米国を強く支持し北朝鮮を一方的に非難してきました。
 そんな中、3月6日に北朝鮮は4発の弾道ミサイルを日本近海に撃ち込み、「在日米軍基地も攻撃するぞ」と公言しました。4発のミサイルが青森県車力と京都府経ヶ岬の米軍Xバンドレーダー基地を牽制し、同時に若狭湾や新潟県の原発攻撃を示唆していることは明白です。
 このような北朝鮮の態度に対して、米国は「力による平和」を掲げ「あらゆる選択肢が用意されている」と原子力空母カールビンソン艦隊を朝鮮半島近海へ派遣し、核ミサイルを多数搭載しているとされる原子力潜水艦ミシガンを韓国に入港させました。

4.これに対し、わが国政府はこの厳しい緊張状態の中で、こともあろうに海上自衛隊と米艦隊との共同訓練を実施し、さらには「安保法制」に基づいて米艦船の防護活動まで行うという暴挙を行っております。この行為は米軍とともにわが国自衛隊が北朝鮮に対して「威嚇」を行っていることに他なりません。
 日本国憲法第9条が「武力による威嚇」を「国際紛争を解決する手段として」「永久に放棄」していることは周知の事実です。特定の国同士の高度な緊張状態の最中にあって、一方の国の軍隊と共同訓練をし、その軍隊の防護活動をするなどということは、憲法9条の禁じる「武力による威嚇」そのものであって、明らかな憲法違反です。それを可能にした「安保法制」は明らかな違憲立法であると言わねばなりません。
 日本の常軌を逸したこのような行為に対し、北朝鮮はすかさず「事が起これば日本はもっとも大きな被害を受けるであろう」と警告しました。アメリカは遠く、日本は近いのです。

5.今、経ヶ岬米軍基地を抱える地元は、「いつ何が飛んでくるかも知れない」という恐怖にさらされています。前述のように、在日米軍基地、就中ミサイル防衛の前線となるXバンドレーダー基地の危険度は極めて高い、このことを私達住民はよく知っております。このような危険と不安から1日も早く解放されたい。それが私達現地住民の切なる願いです。

 対話の道を閉ざし、軍事的緊張という火に油を注ぐ「安保法制」は日本国憲法のあらゆる理念に離反するものです。1日もはやくその違憲状態が回復されることを求めるものです。             
以上

5/30(火)夜

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